カフェ・アドレス 池袋パルコ店

池袋駅東口から直通している池袋パルコ、その六階に位置する。こじんまりとしておだやかな雑貨らや文房具類、ストイックなかばんたちのショップがスマートにならび、見渡せば世界堂もみえるそのフロアの端奥にひっそりと珈琲を燻らせる佇まいの妙。カフェ・アドレス。

しごとの気分転換に電源つきのカフェをさがしていたら、以前より気になっていたこの店にも備えがあるときいてまっすぐに向かった。

季節の野菜とローストビーフのプレート。1,000円すこし。

店内は暗めにおとされた照明と、ほどよく間隔を空けてしつらえられている席の空間が心地よい。はいって正面右手奥、おひとりさま用のカウンター席はちょうどボックス席をまっぷたつにきりとって壁にくっつけたようなすがたをしている。背中のほうは天井までしっかりと壁になっていて、しごとをするのにもうってつけだ。もちろん、電源タップつき。電源は全席についているわけではないが、入り口脇のボックス席、右手側のテーブル席、私の利用したカウンター席と店内の半分ほどには用意があった。なぜか iMac がしたくされている席もある。

平日の午前中、しごとに集中するにはちょうどよい空間だった。11 時からはランチも頼める。季節の野菜とくだもの、ローストビーフ、それから甘さのひかえめなワッフルがおしゃれに盛られたプレートはソースをフルーツかシーザーからえらべて、今回はフルーツソースをえらんだ。あまやかな酸味がくたびれがちの神経によくしみた。ファーストに頼んだブレンドコーヒーはさっぱりとした風味。ランチセットのダージリンはほのかな苦みでのどをくすぐるかわいい気むずかしやだった。

昼時になるとさすがに賑わってきたが、子連れの親御さんが多くみえたのでもしかすると春休みという季節柄もあったかもしれない。デザートのワッフルプレートもたまらなく惹かれたのでつぎはしごとでなく、お茶をしにいきたい。

Author: 柾千樫