WebサイトでInstagramグラフAPIを使用する、ふたつの方法

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前提状況

自身の所有する Instagram アカウントの投稿情報を取得し、最大 10 件の投稿画像 URL とその記事 URL を Web サイト上に呼び出したい。

これを実現しようとすると、Instagram グラフ APIを使用する必要がある。

正規の方法

参考ページ:アプリレビュー - アプリ開発 - ドキュメンテーション - 開発者向け Facebook

Facebook の審査(アプリレビュー)を通す必要あり。Instagram グラフ API を正規のプロセスで使用するには、要となる instagram_basic のほか、付随して manage_pages などの権限が求められそれらすべての審査をこなさなければならない。提供しなければならない情報が多いため、なにかと手間のかかる印象。申請の処理にかかる期間は一週間未満で、ほとんどの場合は 2〜3 日で完了すると説明されている。

途中まで審査の申請準備を進めたが、キャストスクリーンなるものと manage_pages の権限も申請が必要だといわれたところで心がおれた。

かんたんな方法

参考ページ:Instagram API 廃止に備えて Instagram Graph API(グラフ API)へ移行 | himemo.net

実際の API 取得手段は上記の参考ページを参照。

正規の方法の段落にある各権限は、Facebook アプリを公開モードとして使用したい場合、前述のプロセスをふまないと使用できない。しかし開発モードのままであれば前述のほかほとんどの権限を申請なしで使用することができる。つまり審査をスルーして必要な設定さえすませれば、API が使えるようになる。ためしにこの方法で API を取得してみたところ、おおよそ問題なく動作しているようだった。

OGP 用途などでつくった Facebook アプリを開発モードのまま使用するとなんらか機能に支障がでる可能性があったり、ライクボタンのジェネレータで注意が表示されたりすることがある。開発モードのまま使用する、というのはそのような懸念を孕んでいるものではあるということを認識しておくことが望ましい。

ただそれほど恐れずともかまわないだろう。以前 Instagram から提供されていた API も正規のプロセスで審査を通そうとすると、とんでもなく手間と時間がかかるといわれていた。今回の前提のような用途においては Sandbox モード(註:開発モード的なもの)でじゅうぶん機能したため、審査を通さず Sandbox モードのままで API を活用している事例も多くあった。Instagram グラフ API でも同様の状況にあるイメージだ。

Author: 柾千樫