さびしいともだち

あのこはどこへいった
碧い尾びれのうつくしいひと
さざなみにわらう鱗のやさしい
あのこはどこへ

哀しみはうつろうひかり
尾びれをなくした足をおって
よごれた膚でほほえんだ
あなたが泡と消えゆくところをみた

私はただじっとそれをみた
あまりにうつくしいひかりだった

あのこはどこへいった
朝陽がにぶく胸をさした